2023年からSUPフィッシングを始めて釣果が爆上がりしている筆者が、これからSUPフィッシングを始める人のために必要な道具や注意点を説明します。
釣り専用の装備や安定性を持ったモデルのSUPも登場し人気が高まっているSUPフィッシングは、陸っぱりからの釣りよりも釣りの幅が広がり釣果も期待できます!
この記事を読んでぜひSUPフィッシングに挑戦してみて下さい。
- SUPフィッシングは、「スタンドアップパドルボード(SUP)」の上で釣りをする釣り方!
- SUPフィッシングは、必要な道具や基本のテクニック、安全対策をしっかりと押さえておけば、初心者でも楽しめる!
- フィッシング用SUPの相場は5万円~10万円!
- SUPフィッシングを安全に楽しむための注意点を守って行動しよう!
ルアーフィッシング全般やります!
ウェーディングやSUPフィッシングの釣行がメイン!
ショアジギングやエギングもたまにします!
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SUPフィッシングの魅力とは?
SUPフィッシングは、「スタンドアップパドルボード(SUP)」の上で釣りをする釣り方です。
水面を滑るように移動して自然との一体感を楽しみながら釣りをできるのが魅力です。
陸っぱりからは遠くて狙えないポイントや、船が付けられないポイントにアクセスできるので、良いポイントを見つけてしまえば釣果も期待でき、また、遊漁船に乗らずとも自分のスケジュールで好きな時に沖に出ることができるのも魅力です。
実際、筆者はこれまでのショアからの釣りでは狙えなかったポイントにエントリーし、釣果が伸びています!
SUPからのライトジギングで高級魚であるスジアラ(アカジン)を1日で4匹釣り上げました!
また、釣り用のSUPなら荷物もたくさん載せることができます。基本的なサイズのSUPボードなら、耐荷量約130kgまでの重さに対応しているため、カヤックのように大きな荷物やたくさんの釣具を載せることが可能です。
さらに、空気を入れて膨らませるタイプのインフレータブルSUPは、カヤックと異なりコンパクトに収納できるので、マンション等の集合住宅に住んでいても保管場所に困りません!
折りたたんで軽自動車に載せることもできて持ち運びも楽チンです。
SUPフィッシングに必要な道具
SUPフィッシングを始めるために必要な道具を説明します。
①SUPボード
初心者は安定性が高く幅広のSUPボードを選びましょう。
SUPには以下の2種類のタイプがあります。
- ハードタイプ:硬い素材で空気を入れて膨らませる必要がないタイプ。
- インフレータブルタイプ:ゴム素材でできた空気を入れて膨らませるタイプ。
ハードタイプ | インフレータブルタイプ |
---|---|
大型車出ない限り、車の上に載せる必要がある 自宅での保管にはスペースが必要 インフレータブルSUPよりも速く、難易度の高い水上でも高い安定感 | SUP用バックパックに入れて、自転車や公共交通機関での移動に便利 自宅での収納も簡単 デメリット デメリット |
インフレータブル(空気で膨らませる)タイプは軽量で、収納や持ち運びがしやすいのでおすすめです。
釣り用のSUPを選ぶ際は、デッキの幅が広いものや、釣り道具に特化したアタッチメントが付いているものを選ぶとよいでしょう。
また、フィッシング用のSUPには、釣り道具を固定できるバンドやロッドホルダーが装備されているものもあります。
SUPフィッシング用のSUPの価格は、素材や機能、ブランド、付属品によって異なりますが、5万円~10万円が一般的な相場です。
筆者は「SOUYU STICK」というメーカーの「 ADVENTURE」というタイプのSUPを使用しております。約12万円で購入しました。
筆者が使用している釣り専用SUPはこちら
②パドル
水を漕いで進むためのオールの役割を担います。
長時間の釣りでも疲れにくいように、軽量で持ちやすいパドルを選びましょう。カーボン製は高価ですが、軽くて疲れにくいのでおすすめです。
筆者が購入した「SOUYU STICK」のSUPにはカーボン製のパドルが付属していました!
③リーシュコード
リーシュコードは、SUPを楽しむ際にボードと自分を繋ぐための重要な安全装置です。
万が一、バランスを崩してボードから落ちた場合でも、リーシュコードがあればボードが流されるのを防ぎ、簡単に戻ることができます。
SUPを楽しむすべての人にとって、特に安全性を確保するために必須のアイテムです。
リーシュコードが無いと、もしも落水した時にボードが体からどんどん離れていってしまいます。
リーシュコードは通常、足首またはふくらはぎに装着します。SUPフィッシングでは、動きやすさを優先してふくらはぎに巻くタイプを選ぶことが多いです。
④シーアンカー
SUPボードはカヤックに比べて風で流されやすいです。シーアンカーは、サップボードが風や潮流で流されにくくするための道具です。
シーアンカーは、海底の岩にアンカーを引っ掛けるタイプとパラシュートタイプがありますが、パラシュートアンカーはコンパクトかつ安価でおすすめです。
⑤セーフティフラッグ
SUPやカヤックに乗っている人は船から見えづらいです。そのため、他の船舶がいる場所では船に自分の存在を認識してもらう必要があります。
事故を防ぐために2m以上のフラッグを掲げましょう!
筆者はアマゾンでフラッグと伸縮ポールを別々で購入してセーフティフラッグを自作しました!
セーフティフラッグはクーラーボックスに固定したり、ロッドホルダーに挿すなどの艤装が多いです。
セーフティフラッグに加えて、レーダーリフレクターもあると尚良しです。レーダーリフレクターがあれば、船舶のレーダーに認識されやすくなります。
⑥ライフジャケット
SUPフィッシング中は必ずライフジャケットを着用しましょう。安全第一です!水辺でのアクティビティでは、急な天候の変化や流れに備えて、自己防衛が大切です。
できれば膨張式ではなく、浮力材の入ったベストタイプがより安心です。
普段の釣りで使っているフローティングベストでも良いですが、ポケットに物を入れすぎると動きの妨げになるので、なるべく動きやすくコンパクトなSUP用ベストがおすすめです。
⑦釣り道具
ロッド、リール、ルアー等の釣り道具をSUP上に持ち込む場合、少し工夫が必要です。
釣り竿は短めで取り回しが良いものを選び、ロッドホルダーやタックルボックスをしっかりとボードに固定しておきましょう。
また、ルアーやエサなどは最小限にして、できるだけ軽くコンパクトにまとめるのがポイントです。
筆者はダイソーで購入した買い物カゴの中にルアー、プライヤー、フィッシュグリップ等の道具を入れてSUPの前に乗せています。
また、ホームセンターで購入した塩ビ管を使って買い物カゴにロッド立ても取り付けました!
⑧ランディングネット
SUPフィッシングでは思わぬ大物が釣れることもあります。その際にスムーズに魚を取り込むためにはランディングネットが必要です。
ネットは深めのラバー素材が使いやすくておすすめです。
また、インフレータブルSUPの場合、魚のヒレがSUPに刺さるとSUPに穴が空いてしまうことがありますが、ランディングネットがないと魚を取り込むのに苦労してSUPに穴を開けてしまうリスクが高まります。
⑨電動ポンプ
SUPを購入すると手動ポンプが付属していますが、人力で大きなSUPボードに空気を入れるのは時間もかかり、体力も使います。
夏の時期に炎天下の中で手動ポンプでSUPを膨らませるにはかなりの体力を使います。はっきり言って、釣りの準備の段階でかなり疲れます。
そこで、車のシガーソケットに繋いで、電動でSUPを膨らませる電動ポンプがおすすめです!
筆者はSUPフィッシング1回目の釣行で電動ポンプの必要性を痛感したので、1回目の釣行後に電動ポンプを即購入しました。
筆者が購入した電動ポンプはシガーソケットにつなぐタイプではなく、事前に充電して持ち運びできるポータブルタイプです。
電動ポンプは作動時に出る騒音が問題になりつつあります。住宅街や住宅街の駐車場など、電動ポンプ使用時には騒音に対する注意が必要です。
⑩スマホの防水ケース
スマホが水没して万が一の時に連絡が取れないということがないよう、SUPの上ではスマホは防水ケースに入れておきましょう。
また、もしもの時に海上保安庁に電話を掛ける際、スマホのGPSがONになっていれば、118番を発信すると同時に位置情報を伝えることができます。
SUPフィッシングの基本テクニック
SUPフィッシングは「SUPを漕ぐという行為」と「釣りをするという行為」の2つの行為を同時に行うことになるので、慣れるまでは難しいです。
例えば、海の上では潮が流れており、風も吹いています。それの状況に対応してSUPを漕ぎながら釣りをすることになります。
そこで、SUPフィッシングを始めるにあたっての基本テクニックを押さえておきましょう!
バランスを保つテクニック
SUPで入水する際は、中央のキャリーハンドルを持って水際へボードを運びます。ボードの上にパドルを置いてボードの上に乗り、まずボードの中央で両膝をついて座ります。
そしてゆっくりと片足ずつ、スクワットの姿勢で立ち上がります。両足を肩幅に開き、キャリーハンドルを跨ぐように配置しましょう。
SUPの上で立つのは最初は難しく感じるかもしれません。バランスを取るためには、視線を前方に固定し、足を肩幅に広げてボードの中心付近に立ちます。膝を少し曲げ、重心を低く保つと安定しやすくなります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、練習を重ねることで徐々に慣れてくるでしょう。安全に楽しんでくださいね。
パドリングのテクニック
パドルを使ってSUPを漕ぐことをパドリングと言います。
パドリングの際は、パドルを前方から後方に滑らかに引きます。腰を使って力を加えることで、効率よく前進できます。パドルのブレード全体を水に入れ、ゆっくりと引きながらボードを進めましょう。
また、パドルは左右を持ち替えながら漕ぎます。パドリングを繰り返すと、SUPボードは漕いだ側とは反対の方向に曲がって行きます。そのため、真っ直ぐに進むためにはパドルを持ち替えて両側をバランスよく漕ぐ必要があります。
パドルの持ち替え方はグリップを持っていた手でシャフトの真ん中を持ち、パドルを回してブレードを反対側に移し、シャフトにあった手でグリップを持ち直します。
重要なことは、腕ではなく、体幹と脚の筋肉の力を活用することです。そうすることで、パドリングが楽になるだけでなく腕への負担も軽減され、全身のトレーニングにもなります。
静かに漕ぐ
魚は音や振動に敏感です。SUPフィッシングでは、パドルをゆっくり静かに動かし、水面に不要な波紋を作らないようにすることで、魚を驚かせずに近づくことができます。
SUPフィッシングを安全に楽しむための注意点
初心者でも簡単に始められる反面、海難事故やトラブルも起きています。
転落時にボードの上に復帰できなかったり、沖に流されてしまい自力で帰還できず海上保安庁に救助されるケースもあります。
事前にできる限りの安全対策をすることはもちろんですが、何かあった時のためにまずスマホは必ず身に着けましょう。
ローカルルールも事前に確認し、周囲の船や、釣り人やサーファーの動きに気を配ることも大切です。
初心者の方は、ぜひ地域のショップやスクールが主催する体験ツアーに参加して、正しい情報と技術を習得することをおすすめします。
そして、なるべく単独釣行は避け、日の出前・日没後は決して海へ出ないようにしてください。
釣り禁止の場所では釣りをしない
釣りを始める際に、SUPボードを出す場所が釣り禁止区域になっていないか確認しましょう。
また、漁港のスロープや堤防は各漁業共同組合によって管理されているため、勝手に使うことは基本的に禁止されています。
定置網や生け簀周りは半径150m以内に近づかないようにしてください。
海の状況を把握する
SUPボードは風や潮の流れの影響を受けやすく、沖に出すぎると戻ってこられなくなることもあります。
目安として、風速2〜3m以内が許容範囲で4mを超えるような強い風の日は無理をせず諦めることも必要です。
出航時に海上が平穏であったとしても、沖に出てから急に風が強くなることもあります。
事前に天気予報を確認し、風が強くなる予報の場合は無理な出航を避けるようにしましょう。
また、風向きには海から陸に向かって吹く海風(オンショア)と、陸から海に向かって吹く陸風(オフショア)があります。それぞれの特徴を把握しておきましょう。
海風(オンショア) | 海から陸に向かって吹く風。出航時は逆風で沖に出るまでに苦労するが、帰航時は楽に帰ることができる。 |
---|---|
陸風(オフショア) | 陸から海に向かって吹く風。出航時は順風で楽に沖に出ることができるが、帰航時は逆風となり風力が強くなると帰航が困難になる。 |
船との接触に気を付ける
SUPボードでの事故でもっとも危険なのが、船との衝突です。特に大型船などは、SUPボードのようなサイズの小さいものが海上だと見えない可能性も高いです。
そのため、こちらから大型船などには近づかないようにして航路から外れた位置で釣りを楽しみましょう。
漁港近くで釣りをする時は、航路に入るととても危険です。漁船や釣り船は一斉に朝早く出航するので、航路を妨げると重大な事故になりかねません。事前に周辺のおもな航路を確認しておきましょう。
また、海上のウネリがあると海面が大きく上下します。SUPボードごとウネリに隠れてしまうので漁船などとの接触の危険性が増します。必ずセーフティーフラッグを立て、目立つ色の帽子や服装を選んでください。
万が一、こちらに船が向かってきたら、パドルを高く掲げてこちらの存在を気づかせるということを心がけてください。
荷物は必要最小限にしてコンパクトにまとめる
SUPボードに載せる荷物は極力減らすようにし、なおかつ、荷物はコンパクトにまとめましょう!
あれもこれも必要だと思って道具を積んでしまうと、ボードのバランスが上手くとれず事故につながる恐れもあります。
そのため、取捨選択をして必要なものだけをボードへ持っていくようにしましょう。
筆者はダイソーで400円で購入した買い物カゴにすべて道具を入れて荷物をコンパクトにしています。
【まとめ】SUPフィッシングの魅力と始め方:初心者向けガイド!
SUPフィッシングは、釣りとアクティブな体験が一体になった魅力的なスポーツです。
必要な道具や基本のテクニック、安全対策をしっかりと押さえておけば、初心者でも楽しめます。
また、ショアからの釣りでは狙えないポイントを狙うことができるので、釣果もUPします!
自然の中でSUPフィッシングを楽しみながら、新しいスタイルの釣りに挑戦してみませんか?
- SUPフィッシングは、「スタンドアップパドルボード(SUP)」の上で釣りをする釣り方!
- SUPフィッシングは、必要な道具や基本のテクニック、安全対策をしっかりと押さえておけば、初心者でも楽しめる!
- フィッシング用SUPの相場は5万円~10万円!
- SUPフィッシングを安全に楽しむための注意点を守って行動しよう!